CASE42:愛犬と心地よく暮らす、20代夫婦のペットファーストなリノベーション

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共働きの20代ご夫婦と愛犬が一緒に暮らす新しいお家づくりは、「せっかくなら、わたしたちと犬が同じように心地よく過ごせる家にしたい」という思いからはじまりました。

デザイン性に魅力を感じてステラへご依頼くださり、間取りを3LDKから2LDKへと大胆に変更。

ワンちゃんが寂しくないように真ん中に専用スペースを配置した思いやりに満ちたリビングを中心に、日々の暮らしがやわらかく流れる住まいを目指しました。

リビングの一角には小上がりをつくり、奥さまのワークスペースとなるデスクをその横にしつらえています。
仕事時間とくつろぎ時間が無理なく共存できるよう、格子を用いてほどよく空間を仕切りつつ、閉塞感が生まれない“やさしい距離感”を意識しました。
この格子は無垢材で仕上げており、指先に触れたときの自然なあたたかさが、日々の暮らしに静かな安らぎを添えてくれます。
小上がり下の収納もたっぷり確保し、生活感が見えにくいすっきりとした空間づくりにもひと役買っています。

キッチンは施主様が希望されていたメーカーを採用し、その魅力を引き立てるように腰壁にはリブ材をあしらい、角をやわらかく包み込むようなR形状のデザインにしています。

背面には贅沢にタイルを敷き詰め、毎日の料理の時間が少し特別になるような、美しく整ったキッチン空間へ。
背面収納はメーカー製と造作を組み合わせ、扉の面材を統一することで、まるで最初からひとつのシリーズだったかのようにしっくりと馴染ませました。

リビングの壁は塗装仕上げにし、素材そのものの風合いがやさしく伝わるよう、凹凸や色味までも味わいとして楽しめる空間に整えています。

愛犬のためのスペースは、リビングの大切な位置に設けました。

開口部にはRの丸みをつけ、まるで小さな“犬の勝手口”のように自由に出入りできるよう工夫しています。このRの大きさも実際にワンちゃんの体格を採寸し、ちょうどいい高さ・幅を追求しました。
毎日使う場所だからこそ、ストレスのない動線になるよう心を込めてつくった部分です。

寝室には壁付けの収納を造作し、もともとのWICよりもずっと高い収納力を実現。
ふたり分の荷物がストレスなく収まるよう、奥行きや高さのバランスも細かく調整しました。

洗面台の扉は木材でしっかりと造作し、天板にはアイカのコストフォームを採用。
シンプルながら気持ちよく使える洗面スペースに仕上げました。

トイレは巾木も含めて落ち着いた色にまとめ、ひと呼吸つけるような静かな空気が漂う場所に。

窓まわりには可動式のスクリーンを取り入れ、下側の目線をそっと遮りつつ、自然光は気持ちよく取り入れられるようにしています。

さらに、ご主人のご希望で防音室も設置。
専門の昭和音響が施工し、趣味や仕事にしっかり向き合える空間をお家の中に確保しました。家のどこか一角に“自分の世界”があるのは、忙しい日々にとって大きな心の余白になります。

キッチンや床材、タイルの選び方など、どの場面でもご夫婦の「好き」がはっきりしており、そこにステラの提案を丁寧に重ねながら、ひとつひとつ形にしていきました。
ペットと暮らす住まいとしての機能性と、ご夫婦が大切にされているデザイン性。
その両方が共存する、あたたかくて、ゆったりとした空気の流れるお家が完成しました。

事例DATA

  • 所在地:川崎市
  • 建物の種類:マンション
  • 築年数:築10年
  • 施工期間:2ヵ月
  • 費用:1,350万円