CASE44:家族の成長に寄り添う住まいへ。リビングを広げた快適リノベーション
築22年のマンションにお住まいのRさんは、台湾国籍の三人家族。
2021年に1度目のリノベーションのご依頼を受け、3年後の2024年、お子様の成長がきっかけで2度目のご依頼となりました。
ライフスタイルの変化に合わせて和室を取り除き、リビングを広げると共にウォークインクローゼットを新設いたしました。
初めてのご依頼時には、閉鎖的だったキッチンのリノベーションを主に施工させていただきました。
以前は壁と吊戸棚に囲まれたキッチンを、Ⅱ型のアイランドキッチンへと大胆に変更。ペニンシュラ型など、さまざまなプランをご提案する中で、最終的に家族のライフスタイルに最適な形を選びました。
吊戸棚をなくしてオープンなデザインにすることで、キッチンがLDKと一体化し、広がりを感じられる開放的な空間に。
また、お子様も含めた家族三人で一緒にキッチンに立てる、コミュニケーションが生まれる場所となりました。
収納力については、カウンター下のスペースを有効活用し、さらに冷蔵庫上の空間にも、キッチンの吊戸棚と同じ面材で統一した収納を造作して機能性を確保。
キッチン横の少しの空きスペースには可動棚を設置し、柔軟に収納を調整できるよう工夫しました。
さらに、ピクチャーレールを設け、アートを飾れるスペースをプラス。機能性とデザイン性を両立させ、家族が心地よく過ごせるキッチン空間へと生まれ変わりました。
当初は、床暖房をいかす前提でお考えでしたが、ご提案のⅡ型アイランドキッチンプランをお気に召していただき、床暖房をやり替える想定が生まれました。
しかし、費用も大きく変わるため、熱源がある暖かさではないものの、自然の木の温もりを感じていただける無垢フローリングをご提案。
既存の合板フローリングの傷や変色が気になられていたRさんは、無垢フローリングの蓄熱性能や肌触りのよさ、傷がついても味わいに感じられる一枚板であることに魅力を感じくださり、ご採用にいたりました。
そして2度目となる今回の工事では、お子様の成長に伴い、使い勝手が悪くなってきた和室をリビングの一部として取り込み、広々とした空間を実現しました。
また、新たにウォークインクローゼットを設け、収納力を強化しました。
「TVボードをなくしたい」「ゲーム機を収納したい」というご要望を反映し、ゲーム機とTVの配線をすっきりと見せるための設計にもこだわりました。
収納内での配線ルートを綿密に計画し、見た目の美しさと機能性を両立させています。このアイデアの実現には、1年以上かけて慎重に検討を重ねました。
結果として、リビングがより広く快適になり、ゲーム関連の収納と配線が効率的に管理できる、すっきりとした空間が完成しました。
間取りのデザインには、R(曲線)を取り入れたいというご希望がありました。
そのため、ウォークインクローゼットの入り口をR形状にデザインし、さらにWICの壁自体もRに変更することで、空間全体に柔らかさと個性をプラスしました。
この曲線的なデザインは、動線の滑らかさを生み出すだけでなく、視覚的にも心地よいアクセントとなっています。
ウォークインクローゼットの内部には、既にお持ちの収納家具が無駄なく収まるよう、寸法を細かく調整した収納棚を設置しました。
これにより、スペースを最大限に活用しながら、お手持ちの収納家具を活かした機能的な収納空間を実現しました。
工事前写真
事例DATA
- 所在地:東京都品川区
- 建物の種類:マンション
- 築年数:築20年
- 施工期間:2ヶ月
- 施工面積:60㎡
- 費用:800万円