ご要望は、前回の心地よさをもう一度取り戻すこと。
パインの無垢床と珪藻土の壁という、お二人が愛したあの空間を再現することでした。
ただ、せっかくの機会です。「再現」にとどまらず、前回を超える快適性を目指して、ブラッシュアップを重ねることにしました。
一度スケルトン状態まで解体し、間取りや設備を見直しながら、採光と通気性を大きく向上。
光と風がやわらかくめぐる、より心地よい住まいへと生まれ変わりました。
主役は、視線の先に広がるカウンターキッチン
キッチンはカウンタースタイルに。
リビングと自然につながり、家族の気配を感じながら過ごせる、開かれた場所になりました。
カウンターの腰壁にもパイン材を使い、床との一体感を演出。
ぬくもりのある表情が、空間全体をやさしくまとめています。
パントリーには玄関から窓を繋ぐ内窓を設置し、階段への柔らかな光と、風が抜けるように。
階段には腰壁や内窓を取り入れ、玄関から窓へと住まい全体に光と風の通り道をつくりました。
リビングと寝室をゆるく仕切る間にはアーチ開口のウォークスルークローゼットを設けています。
14年前のリノベ竣工時にプレゼントさせていただいた色鉛筆が飾られています。
窓際にはコレクションを飾れるシェルフ、壁にはニッチを。
お気に入りを飾り、その日の気分で表情を変えられる、遊び心ある暮らしを叶えました。
白く柔らかな質感の珪藻土は、光を穏やかに受け止め、空間に奥行きを与えてくれます。
壁のニッチには、大切な思い出を飾って。
何よりも嬉しかったのは、「もう一度お願いしたい」と声をかけていただけたことです。
14年前のリノベーションで築いた信頼があったからこそ、今回は最初から安心してお任せいただけました。
住まい手さまと積み重ねてきた時間が、家づくりの質を高めてくれることを改めて実感しています。
前回の良さを受け継ぎながら、光と風、そして暮らしやすさをさらに磨き上げた、今回の「ブラッシュアップリノベーション」
住まいは、暮らしとともに育っていくもの。14年という時間を経て、また新たなスタートを切るお二人の住まいに関われたことを、心から嬉しく思います。